映像歌詞に惚れ込む洋楽

Waltzing Matilda(ワルティング・マチルダ)人気の秘密

 

「警察に捕まるくらいなら、死んでやる!」

・・・激しいですよね。軽快なリズムとは裏腹に、"Waltzing Matilda"(「ワルティング・マチルダ」)の歌詞は意外と過激です。

でも、この曲はオーストラリアでよく歌われています。Wikipediaでは、「ワルティング・マチルダ」をオーストラリアを代表する曲と紹介しています。また「非公式の国歌」(unofficial national anthem)とも言われています。

シドニーオリンピックのような公式な祭典でも、嬉々として皆で大合唱しています。歌いながら涙を流すオーストラリア人の姿も、YouTubeで見かけることもあります。

1977年に行われた国民投票では、オーストラリアの国歌を決める際に、なんとこの曲は2位に選ばれました。

出典:Wikipedia ("1977 Australian plebiscite (National Song)") データを参考に表は自分で作成し直しました。

オーストラリア各地の結果を分析すると、首都キャンベラが所在する「オーストラリア首都特別地域」では、他の曲を押さえて「ワルティング・マチルダ」が堂々1位となります。この曲がいかに人気があるか、これだけでも伝わるかと思います。

しかし。ちょっと待ってください。自殺の曲ですよ?「貧しい放浪者が羊泥棒して、警察に捕まりそうになったから、自ら沼に飛び込んで死にました」という歌詞ですよ?歌の人気投票ではなくて、国歌として選んだ人が沢山いるんですよ?(国歌の是非はここでは置いて)この曲に投票した人は、国歌として歌詞が不適切、とか思わなかったのでしょうか?なぜこれほどまでに支持されるのでしょうか?国歌として2位に選ばれる程、「ワルティング・マチルダ」がオーストラリアを代表する曲となったのは、どうしてでしょうか?

今日は、そんな疑問を心に抱いた方と一緒に、「ワルティング・マチルダ」を通してオーストラリアを考えていきたいと思います。

オリジナルの"Waltzing Matilda"(Queensland Version)訳と解説

動画(アニメ)

まず歌詞をじっくり分析する前に、アニメでざっくり内容を確認しましょう。歌っているのは少年合唱団(アメリカ、テキサス州にあるMacArthur High School of Irving高校、1974年)です。画面では、オーストラリア英語の歌詞をアメリカ英語の単語で説明する箇所があり、とても分かりやすいです。


From Richard Bennett, Upload Date: 2014/06/29

もう一つアニメの動画を紹介します。最初の少年合唱団と少し違った印象を持つかもしれません。どちらかというと、下記の音楽のアレンジが一般的に普及していています。
From: Patrick Brousseau, Upload Date: 2013/05/28

2つのバリエーション:クイーンズランド版とマリー・コウワン版

さて、いよいよ歌詞を見ましょう。と、その前に。「ワルティング・マチルダ」の歌詞は一つではありません。オーストラリアだけでなく海外での収録も数えると、700以上のバリエーションがあります。一般的によく知られているのは2種類です。

クイーンズランド・バージョン1895年A. B. バンジョー・パターソン(A. B. Banjo. Paterson)が書いたオリジナルの詩。このクイーンズランド版も、様々なバリエーションがあります。

クイーンズランド州ウィントンにあるダグワース農場(Dagworth Station)で、クリスティナ・マクファーソン(Christina Macpherson:パターソンの婚約者の友人)のツィター演奏をパターソンは聴き、その演奏に合わせて、のちにWaltzing Matildaとして知られる歌詞を書き始めます。

クリスティナが演奏したのは、スコットランドの民謡 "Bonnie Wood O'Craigielea"(下に動画を貼り付けました)を元にして作られた曲"The Craigielee March"でした。クリスティナは前年に競馬場で聴いたバンド演奏の同曲を、思い出しながらパターソンに聴かせたのでした。

Miss Macpherson used to play a little Scottish tune on a zither and I put words to it and called it "Waltzing Matilda."

マクファーソンがツィターでスコットランド民謡を弾き、その曲に合わせて私が詩を書き、それを「ワルティング・マチルダ」と名付けたのです。

1936年のラジオインタビューにて、パターソンが語った言葉

出典:Wikipedia (Deitrich Michael Weidmann)

スコットランド民謡 "Bonnie Wood O'Craigielea"

From: raymondcrooke, Upload Date: 2011/04/04

オーストラリアのカントリー歌手ライオネル・ロングが、クイーンズランド版を歌っています。「クイーンズランド版ワルティングマチルダ」(YouTubeに飛びます)

マリー・コウワン・バージョン1903年マリー・コウワン(Marie Cowan)が、クイーンズランド版を歌詞&曲ともに改変したもの。紅茶会社ビリー・ティー(Bily Tea)のコマーシャルソングに起用されました。現在一番知られているのは、こちらのマリー・コウワン・バージョンです。

一番の特徴は “You’ll nener catch me alive”(直訳「私を生きている状態で捕まえることは絶対できない!」)という歌詞が、クイーンズランド版にはなかったのですが、マリー・コウワン版で付け加えられたことです。

出典:Billy Tea-'Jack the Painter'

おそらく一番の定番と言えるのが、下記の動画で歌っているSlim Dustyの「ワルティング・マチルダ」です。シドニーオリンピックでも、ギター抱えて歌を披露していました。


From: ortodoxquaker, Upload Date: 2008/04/13

主人公の放浪者(スワッグマン)

さて、歌詞の紹介です。英語はオリジナル版のクイーンズランド・バージョンにしました。引用先は、手元にあったThe Collected Verse of A. B. Patersonになります。拙訳ですが、日本語も合わせてご覧ください。少し意訳しました。

Oh! there once was a swagman camped in a Billabong

Under the shade of a Coolabah tree;

And he sang as he looked at his old billy boiling,

"Who'll come a-waltzing Matilda with me?"

むかしむかし、スワッグマンが沼の近くで野宿をしました。

クーリバーの樹の下です。

ボロボロの飯ごうでお湯を沸かしながら、スワッグマンは歌うのでした。

「オレと一緒に旅するヤツはいないかい?」

swagman: 〈豪〉季節労働者。季節ごとに職を求めて、スワッグマンたちは放浪します。下記の写真にあるように、自分の持ち物は毛布の中に巻き込み、担ぎながら移動していました。このリックサックのように持ち物を運ぶ毛布のことをスワッグ(swag)といいます。不景気の時期(1890年代や1930年代の世界大恐慌)に、スワッグマンはよく見かけられました。


出典:Wikipedia (Public Domain)
1901年のswagman

Billabong: 〈豪〉湖。沼。流れのない水溜り。語源は諸説ありますが、有力な説では、オーストラリア先住民族アボリジニの言葉で、"billa"は「小川」、 "bong"が「死」を意味するようです。川や小川の流れが分岐するところに、ビラボンができることが多いようです。


出典:Wikipedia (Shiftchange)

Coolabah: 〈豪〉ユーカリの一種。水辺で生育することが多いです。アボリジニの言葉 "gulabaa"から派生した語。


出典:Wikipedia (Ethel Aardvark)

Billy:〈豪〉キャンプ用湯沸かし容器。「路上生活者やホームレスの必需品」とアルク英辞郎で書いてありました。和訳では、「飯ごう」と意訳しました。


出典:Wikipedia (Flickr user "Johan Larsson")

ところで、Waltzing Matildaってどういう意味?

ところで、繰り返される「ワルティング・マチルダ」というフレーズ。一体どういう意味でしょうか?先に結論を言うと…

waltzing: 〈豪〉放浪して歩くこと

Matilda: 〈豪〉袋、バックパック。路上生活者が自分の持ち物を運ぶための袋。swagと同じ。

waltzing Matilda:〈豪〉袋を持って放浪する。

もう少し詳しく調べてみると、どうやら、1838年にオーストラリアに移住し始めたドイツ系移民のドイツ語(auf der walz)に端を発した、と考えられています。walzは「放浪修行(する)」を意味しますが、中世から続く800年前からの伝統、ドイツ語圏のマイスター制度と関係があります。

大工などの専門職での高等資格試験を受ける前に、修行者は3年と1日以上(注:期間は「1年」と記載しているものもありました)旅をしながら、各地の職人の技術を学びます。下記のようなトレードマークの服を着て、資金を持たず、公共交通に乗らないで、原則徒歩とヒッチハイクで修行の旅に出ます。(出典:朝日新聞掲載「キーワード」)

YouTubeの映像「ドイツのマイスター制度マイスターになるまでの放浪職人の旅=技術立国ドイツの伝統」(YouTubeに飛びます)


2006年 出典:Wikipedia (A.stemmer)

 

ドイツ語のwalz(「放浪修行(する)」)から、英語のwaltz(「ワルツを踊る」)と変化しました。元々のドイツ語では「ダンスのワルツ」と関係のない語でしたが、英語に変化したことで、「マチルダとワルツを踊る」というニュアンスも付加されることになります。

Matildaの語源に関してですが、これもドイツ語語源です。"Mighty Battle Maiden"(強い戦闘的な乙女)という意味です。30年戦争で兵士と共にした女性たちに与えられた名前と信じられており、転じて「夜温めてくれるもの」→軍隊のコートや毛布という意味になったようです。(出典:Waltzing Matilda-Australia's Favorite Song

Who'll come a-waltzing Matilda, my darling,

Who'll come a-waltzing Matilda with me?

Waltzing Matilda and leading a water-bag--

Who'll come a-waltzing Matilda with me?

一緒に旅するヤツはいないかい?

オレと一緒に旅するヤツはいないかい?

マチルダ背負って、水袋持って

オレと一緒に旅するヤツはいないかい?

スワッグマン、羊を捕まえる

次の場面では、水を飲みに来た羊をスワッグマンは捕まえます。

Down came a jumbuck to drink at the water-hole,

Up jumped the swagman and grabbed him in glee;

And he sang as he stowed him away in his tucker-bag,

"You'll come a-waltzing Matilda with me!"

沼に羊が水を飲みにやって来ました。

スワッグマンは大喜び。飛びかかって羊を捕まえました。

羊を袋に押し込みながら、スワッグマンは歌うのでした。

「オレと一緒に旅するヤツはいないかい?」

詩なので、リズムよくするために、英語の語順が入れ替わっています。分かりやすくするために、1−2行目を書き直してみました。

A jumbuck came down to drink at the water-hole.

The swagman jumped up and grabbed him(=a jumbuck)in glee.

glee: 歓喜、歓声

stow away: (物を安全な場所に)しまう

jumbuck: 〈豪〉羊。語源について様々な説がありますが、アボリジニの言語と英語が混合した語という説が定着しています。

tucker-bag: 食品袋。"bush tucker"は、オーストラリア先住民族アボリジニが伝統的に食してきた食料としての動植物のことです。

ブッシュ・タッカーの例
出典:Wikipedia (Tourism NT)

大牧場主、警察が捕まえにやってくる

スワッグマンが捕まえた羊は、大牧場主のものでした。牧場主と警官3人がスワッグマンに詰問します。

Down came the Squatter a-riding his thoroughbred;

Down came Policemen--one, two, three.

"Whose is the jumbuck you've got in the tucker-bag?

You'll come a-waltzing Matilda with me."

サラブレッドに乗った大牧場主がやって来ました。

警察官も一緒です。一人、二人、三人も。

「袋に入れた羊は誰のものだ?
私と一緒に来てもらおうか?」

前の連と同様、この箇所でも1ー2行目の英語が倒置になっています。

The squatter came down, riding his thoroughbred;

Three policemen came down.

squatter: <豪>大牧場主。英米での英語の意味は「無権利居住者」です。

なぜ「無権利居住者」から「大牧場主」へと意味が変遷したのでしょう?それは、オーストラリアの歴史と関係します。

オーストラリアにヨーロッパ系が入植する前、先住民アボリジニが暮らしていましたが、1788年にイギリス人の入植が始まります。イギリスの流刑地だったアメリカが独立したので、代わりにオーストラリアがイギリスの流刑地となりました。

イギリス人の感覚では、アボリジニは土地を所有していない「テラ・ヌリウス」(terra nullius: ラテン語で「誰のものでもない土地」)と見なしました。誰も所有していないなら、最初に発見したヨーロッパ人が土地の所有権を得られる、と当時のイギリス人は考えます。

キャプテン・クックがオーストラリアのボタニー湾に到着した時、オーストラリアをイギリス領と宣言し、イギリスの王領(crown land)となります。

イギリスから入植した者は自分の意思できたり、もと囚人だったりしますが、中には王領の地で「ここは俺の土地だ!」と勝手に宣言する者も出てきます。違法ですが、結局は認められて本当に自分の土地にしてしまったようです。ですから「無権利居住者」から「大牧場主」へと意味が変わったのですね。

thoroughbred: サラブレッド。純血種の馬。大牧場主がお金持ちであること、それから多少は皮肉も込められているのかもしれません。

サビの部分の変化が面白いですね。英語はほぼ一緒なのに(変化した箇所Who → You)、意味が変わります。

Who'll come a-waltzing Matilda with me?
You'll come a-waltzing Matilda with me.

スワッグマンは「オレと一緒に旅するやつはいないかい?」と最初は歌っていました。そして羊を捕まえて、羊に「(食べ物として)一緒に来るんだぞ」、それから警察に「我々と一緒に来てもらおうか」と言われてしまいます。たった一語の違いで、ニュアンスが随分変わりますね。

死を選ぶスワッグマン

しかしスワッグマンは、警察に捕まるより沼に飛び込んで溺死することを選びます。

But the swagman, he up and he jumped in the water-hole,

Drowning himself by the Coolabah tree;

And his ghost may be heard as it sings in the Billabong

"Who'll come a-waltzing Matilda with me?"

だけどスワッグマンは沼に飛び込みました。

クーラバーの樹のそばで、溺れていきました。

沼ではスワッグマンの歌声が、今でも聴こえてくるのです。

「オレと一緒に旅するヤツはいないかい?」と。

先ほども紹介しましたが、クイーンズ・バージョンでは、「捕まるくらいなら死んでやる!」的な歌詞がありません。

現在最も普及している「ワルティング・マチルダ」の歌詞と、オリジナルのクイーンズランド版は所々異なりますが、一番の違いは “You’ll nener catch me alive”がないことです。なぜこの歌詞が付け加えられたのでしょう?又、この詩句がある方が人気があるのでしょうか?この件に関しては、詩人パターソンの紹介の後にします。

さて今度は、この詩を書いたパターソンを、紹介します。

詩人A. B. バンジョー・パターソン

この詩を読んで、どんな作者像を皆さんは想像しましたか?主人公のスワッグマンと同じように、放浪の旅を続け、権力に歯向かうアウトロー的人物をイメージした方はいませんか?作者のA. B. バンジョー・パターソン(1864-1941)の肖像が、オーストラリアの10ドル紙幣に使用されていますが、どことなくワイルドなイメージがあるのは、気のせいでしょうか。よく見ると、スーツを着てるのですね。帽子のデザインも、パッと見たときカウボーイハットかと思いましたが、背景に馬が描かれているからでしょうか。

オーストラリア10ドル紙幣に対するイメージは人それぞれですが、実際のパターソンはオーストラリアの都市部で弁護士として生計を立てていた都市生活者でした。正式名はAndrew Barton Patersonで、ペンネームに自分の愛馬の名前「バンジョー」を使用しました。

出典:Wikipedia (Public Domain)

パターソンは、「ワルティング・マチルダ」に描かれたスワッグマンのように放浪生活を送っていたわけではなく、むしろアウトロー的な人物を取り締まる側でした。

ある日、パターソンは弁護士として、借金を返済しない人物に督促状を送りました。ところがその手紙は宛先不明として戻って来ます。「クランシーは家畜の群れを移動させながら、クイーンランドの方へ行ってしまいました。行き先は分かりません。("Clancy's gone to Queensland droving, and we don't know where he [is]")」この体験から、パターソンは代表作「オーバーフロウ牧場のクランシー”Clancy of the Overflow"」を書きます。都市生活者が自由気ままなクランシーの生活を羨ましく思っている様子が、この詩に現れています。クランシーが気ままに放浪している様子を想像する主人公ですが、自分はといえば・・・。

I am sitting in my dingy little office

私は薄汚れた小さなオフィスに座っている

And the foetid air and gritty of the dusty, dirty city

悪臭漂う、埃まみれた薄汚い街

主人公は「華やかな都会の暮らしを楽しんでいる」というよりは、「都会で日々の暮らしに追われている会社員生活者」です。

なぜオーストラリアで人気ある曲になったのか?

まず一つめ。

現在のオーストラリアでは、アウトバックやブッシュ(オーストラリアの奥地)で暮らす人は多くはありません。多くの人は、パターソンと同じように都市で生活しています。他国と比較しても、オーストラリアは都市部や沿岸部へ人口が著しく集中しており、全人口の80%以上が海岸線から100キロ以内に居住しています。

つまり、作者パターソンと同様に、都市生活者である自分はスワッグマンのような放浪生活はしない(できない)けれど、オーストラリアの原風景の中で、自由気ままな放浪生活をすることに憧憬の念があるという側面が、都市生活を送るオーストラリア人にはあるのではないでしょうか。

二つめ。

オーストラリア人としてのルーツ、存在意義に関わる」という面です。本国イギリスと比較しても、植民者にとっては歴史の浅いオーストラリア。イギリスを始め「オーストラリアは欧米とどう違うのか」その質問に答えることが、「自分とは何か」を定義することに直結します。

元イギリスの流刑地だったオーストラリア。祖先が元囚人であることを恥じる時代もありました。その後、元囚人であることを誇りに思う時代も出てきます(祖先が元囚人であることを証明書を発行する人も出てきました)。そして「元囚人」の呪縛から転じて「権力に対等に刃向かい、自由と独立を貫くアウトロー的人物」がオーストラリアの国民的英雄像へと変わりました。

「ワルティング・マチルダ」のスワッグマン、「オーバーフロウ牧場のクランシー」のクランシー、実在したオーストラリアの盗賊ネッド・ケリー。こういった国民的英雄像は、イギリスとは異なる新たな「国家」を作る意味で、大変必要だったと思われます。


「処刑前日のネッド・ケリーの写真」
出典:Wikipedia (Australian News and Information Bureau, Canberra)

ユヴァル・ノア・ハラリ(Yuval Noah Harari)が『サピエンス全史』で説明したように、ホモ・サピエンスは他の生物と異なり、幻想を信じて共有し、共同体を作ることができます。「人間が創り出した国家」の存在を信じ共有するためには、物語や神話が必要です。オーストラリアの英雄像は、オーストラリア国家を建設する上で大きな役割を果たしたのではないでしょうか。

ここで疑問点。

オーストラリア先住民アボリジニは、「ワルティングマチルダ」をどう捉えているのでしょう。

さて、最後に3つめの理由。

オーストラリアという枠組みを超えて、いい曲だ!ということ。アフリカに最初のホモ・サピエンスが出現し、それこそ歩いて人間は地球のあらゆる場所に移動したのです。これをグレートジャーニーといわれますよね。自分の意思で歩く、放浪することは、人間の本質ではないでしょうか。その部分に、ワルティングマチルダは訴えかけてくるのです。

影響を受けた作品(トム・ウェイツ:「トム・トラバーツ・ブルース」

長くなりすぎたので、別の記事にまとめた方がいいのですが、どうしてもここで紹介したいトム・ウェイツ(Tom Waits)の代表曲「トム・トラバーツ・ブルース("Tom Traubert's Blues")」。渋い!渋すぎる!バーボン飲みたい(飲めないけど)!サビの部分に「ワルティング・マチルダ」が使われています。


From: Muppet1950, Upload Date: 2009/06/19

まとめ

「ワルティングマチルダ」の人気の秘密を、考えてみました。皆さまはどう思われましたか?

長い文章を最後まで読んで下さって、どうもありがとうございました。

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